バンドデシネ
4月1日の産経新聞で紹介されていたバンドデシネ(bande dessinée)についてメモをしておく。
同紙によれば「バンドデシネというフランス語は「絵が描かれた帯」という意味で、日本語に意訳すると「続き漫画」となる」。
文化庁メディア芸術祭で海外作品として初めて「マンガ部門」大賞に選ばれた『闇の国々』は、「銅版画を思わせる精緻を極めた描線で、建築思想や哲学の知識を取り込んで構築した奇妙な世界」を表現している。
国内刊行された主なバンドデシネ作品
- 平成22年 (2010)
- ニコラ・ド・クレシー『氷河期』
- 絵:メビウス, 作:アレハンドロ・ホドロフスキー『アンカル』
- 平成23年 (2011)
- 平成24年 (2012)
- エマニュエル・ルパージュ『ムチャチョ―ある少年の革命』
- 絵:ジャン・ジロー=メビウス, 作:ジャン=ミシェル・シャルリエ
『ブルーベリー [黄金の銃弾と亡霊]』 - レジス・ロワゼル, セルジュ・ル・タンドル『時の鳥を求めて』
ちなみに『闇の国々I』は続編が既に出版されている。
また、バンドデシネが日本国内で躍進するきっかけを作ったのは専門誌『ユーロマンガ』(※自費出版)である。
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- 『ユーロマンガ vol.1』(2008.09)
- 『ユーロマンガ vol.2』(2009.03)
- 『ユーロマンガ vol.3』(2009.10)
- 『ユーロマンガ vol.4』(2010.04)
- 『ユーロマンガ vol.5』(2010.10)
- 『ユーロマンガ vol.6』(2011.06)
- 『ユーロマンガ vol.7』(2012.07)
- 『ユーロマンガ vol.8』(2013.04)
昨年(2012年)11月に東京ビッグサイトで開催された「海外マンガフェスタ」へは、スクイテン氏とペータース氏、ルパージュ氏が来日し参加した。今年の同フェスタにもバンドデシネ作家が参加する可能性は高そうだ。