リフレーミング:その理論と実際(現代のエスプリ no.523)
今号の『現代のエスプリ』を読んでたら気になる箇所に遭遇したので、メモ。
表2 体系的な推論の誤り(Beck, 1976;Beck et al., 1979 文献(3)と(10)を参考に作成)
- ものごとを白か黒かのどちらかで考える全か無か思考。
- たった1つ良くないことがあると世の中すべてそうだと考える一般化のしすぎ。
- たった1つのよくないことばかり考える心のフィルター。
- 良い出来事を無視してしまうマイナス化思考。
- 根拠もないのに悲観的な結論を出してしまう結論の飛躍。
- 自分の失敗を過大に考え、長所を過小評価する拡大解釈と過小評価。
- 理性的ではなく感情で評価してしまう感情的決めつけ。
- 「〜すべき」とか「〜すべきでない」と考え、そうしないと罰でもうけるかのように感じるすべき思考。
- 「自分はだめ人間だ」のように極端な形で一般化してレッテルを貼ってしまうレッテル貼り。
- よくないことが起きると何でも自分のせいにしてしまう個人化。
〔引用文献〕
(3)Beck, A. T. 1976 Cognitive therapy and emotional disorders. New York, International University Press.
(10)Beck, A. T., Rush, A. J., Shaw, B. F., & Emery, G. 1979 Cognitive therapy of depression. New York: Guilford Press.(坂野雄二監訳 うつ病の認知療法 岩崎学術出版社 一九九二)
リフレーミング:その理論と実際―”つらい”とき見方を変えてみたら (現代のエスプリ no. 523)
- 作者: 大熊保彦
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