100年予測―世界最強のインテリジェンス企業が示す未来覇権地図 - ジョージ・フリードマン
訳者あとがきによれば、著者は一九四九年ホロコーストを生き延びた両親のもとにハンガリーに生まれ、幼くしてアメリカに渡った。コーネル大学で政治学博士号を取得した後、大学で政治学の教鞭を執りながら、アメリカ軍や関係機関向けに安全保障や国防問題に関する講義や情報分析を行い、一九九六年に情報機関「ストラトフォー」を立ち上げる。
ストラトフォーは特に一九九九年のコソボ空爆、二〇〇一年の同時多発テロ事件とそれに続くアフガニスタン侵攻など、アメリカ外交の転機に的確な分析や予測、提言を通して指導力を発揮したことから、「影のCIA」の異名を取り、多国籍企業、ヘッジファンド、各国政府、軍機関などを顧客に抱え、各界に絶大な影響力を誇っている。
- 第1章の概要
- 第2章の概要
- 第3章の概要
- 第5章の概要
- 大方の予想に反して、中国が世界的国家となることはない。
- 中国のもっともありそうなシナリオは、日本をはじめとする強国が中国に経済進出を活発化させるうちに、中央政府が力を失い、分裂するというもの。
- 第6章の概要
- 第7章の概要
- 第8章の概要
- 第9章の概要
- 第10章の概要
- 日本とトルコ、アメリカは、望むと望まざるとにかかわらず、やむなく戦争へ向かうことになる。
- 二一世紀半ばの戦争は、技術革命によって新しい形のものとなる。宇宙が戦場となるのだ。
- 第11章の概要
- 二〇五〇年代の戦争では、宇宙を制するものが地上も制する。宇宙偵察システムによる情報収集と宇宙発電システムがそのカギである。
- 第13章の概要
100年予測―世界最強のインテリジェンス企業が示す未来覇権地図
- 作者: ジョージフリードマン,George Friedman,櫻井祐子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2009/10/09
- メディア: 単行本
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目次
著者まえがき
序 章 アメリカの時代とは何か
二一世紀/一〇〇年先を予測する
第1章 アメリカの時代の幕開け
ヨーロッパ/旧時代最後の戦い
第2章 地震―アメリカの対テロ戦争
イスラムの地震/アメリカの基本戦略とイスラム戦争/余震の後/まとめ
第3章 人口、コンピュータ、そして文化戦争
人口爆発/人口破綻はわれわれの生き方をどう変えるか/政治的影響/コンピュータとアメリカ文化/まとめ
第4章 新しい断層線
環太平洋地域/ユーラシア地域/ヨーロッパ/イスラム世界/メキシコ/まとめ
第5章 二〇二〇年の中国―張り子の虎
中国の賭け/中国の政治危機/日本の場合
第6章 二〇二〇年のロシア―再戦
第7章 アメリカの力と二〇三〇年の危機
第一期---建国者から開拓者まで/第二期---開拓者から田舎町まで/第三期---田舎町から工業都市へ/第四期---工業都市から郊外中産階級へ/第五期---郊外中産階級から恒久的移民階級へ
第8章 新世界の勃興
アジア/トルコ/ポーランド/まとめ
第9章 二〇四〇年代―戦争への序曲
トルコ/ポーランド/圧力と同盟/宇宙とバトルスター/高まる緊張
第10章 戦争準備
新しい形の戦争/アメリカの時代---精度の向上がもたらした総力戦の終焉/宇宙戦/戦争計画
第11章 世界戦争―あるシナリオ
オープニングショット/反撃/新しい技術、古い戦争/終局
第12章 二〇六〇年代―黄金の一〇年間
エネルギー革命
第13章 二〇八〇年―アメリカ、メキシコ、そして世界の中心を目指す闘い
人口、科学技術、そして二〇八〇年の危機/メキシコの経済発展/メキシコの地政学
エピローグ
謝辞
訳者あとがき