2009-11-23から1日間の記事一覧

it is raining

英語ネイティブも、"it is raining" の "it" が何を指すのか考えることがあるんだ、ということをポール・オースターの『ガラスの街』(柴田元幸訳)を読んで知った。 それは "it is raining" "it is nitght" と言うときの "it" が指すものに似ている。その "…

「ですね」の蔓延

ポール・オースターの『ガラスの街』(柴田元幸訳)を読んでいたら、小生の嫌いな文中の「ですね」が登場し思わずムッとした。 「いいですか、私はですね、仕事の枠を限定する必要を悟ったのです。すべての結果が決定的なものとなるよう、十分小さな領域のな…

ヴィラネル

前にも述べたやうに、わたしは少年時代、名原広三郎訳の文庫本で読み、熱中し、夢中になった。その陶酔感は、やがて研究社の復刊本を借覧し、このヴィラネルを筆写したときもつづいた記憶がある。しかし中年男になって翻訳したときには醒めかけてゐて、もう…